入門用シンセサイザー
自分が十代の頃はシンセサイザーというとアナログシンセしかなかった(イミュレーターやフェアライトのようなサンプラーはあったけど一般人が買えるようなものではなかった)ので、基本がわかれば大体は操作できたものでした。ポリシンセは販売されていましたが高級品で自分が触る機会があるものはアナログのモノフォニックだけでしたね。
ポリで手が出そうだったのはコルグのデルタくらいでこれはオシレーターは全鍵発音しますがフィルターが1個しかないのでポリシンセ風キーボードですかね(それでも結構良かった)。
10代の頃ヤマハのCS10、コルグのMS10、MS20、700S、ローランドのSH2、SH09など触ったことがありましたが音質は置いといて機能を覚えるのに一番良いと思ったのはCS10でした。1VCOですがのこぎり波と矩形波とノイズがミックスできて、もちろんPWMもできます。VCFはローパスだけではなくバンドパス、ハイパスにもできるしEGがVCF、VCAそれぞれADSRになっています。トリガーもシングル、マルチの両方使えます。使ったことはないけど外部入力もあるのでエフェクターとしても使えます。
不満があるとすればピッチベンドのレバーが使いづらい事とLFOにサンプル&ホールドが無い、VCOにEGが無い、VCFが発振しない事です。当時10万円未満のシンセサイザーでは機能は豊富な方だったと思います。現代のディスプレイの付いたものと違ってつまみ1個が1機能だけなのでパネルを見れば状態がすぐわかるのでメモリーが無くてもそれほど困らなかったと思います。
現代ではシンセサイザーといっても特殊な音を作る楽器というより様々な楽器の音を再現する楽器という意味合いが高くて変な音?出す機械という意味合いを求める人は特殊なのかもしれません。10万円未満でも和音が出せて多機能な物が手に入るしベリンガーのように他社の名機のコピー機が安価で販売されて、エフェクターも内蔵されているしとても良い時代になったと思います。オーディオレコーディングも簡単になりましたし40年前に今の環境があったらなーと思います。ということで昔大変お世話になったCS10です。
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